砂起こし
腕白 215-133-159-x-117-68
■化身ボルトロス@カムラの実
悪戯心
10万ボルト/目覚めるパワー氷/悪巧み/身代わり
臆病 156-x-90-176-100-179
■ゲンガー@ゲンガナイト
浮遊→影踏み
祟り目/ヘドロ爆弾/催眠術/身代わり
臆病 135-x-81-182-95-178 → 135-x-101-222-115-200
肝っ玉→親子愛
秘密の力/不意打ち/噛み砕く/グロウパンチ
意地っ張り 181-159-101-x-102-142 → 181-192 -121-x-122-152
■バシャーモ@命の珠
加速
飛び膝蹴り/フレアドライブ/目覚めるパワー氷/守る
寂しがり 155-187-81-133-90-132
■クレッフィ@光の粘土
悪戯心
イカサマ/電磁波/リフレクター/光の壁
図太い 164-x-157-x-108-95
【概要】
カムラの実を持った化身ボルトロスの抜き性能に着目し、ボルトロスへ展開するための起点作りとしてカバルドンと組ませるところから構築を開始。カバルドンの欠伸ステルスロックとの相性の良いメガシンカとしてゲンガーを採用。カバルドン+化身ボルトロス+メガゲンガーを基本選出とした。
この基本選出で課題となるのが初手で挑発を打ってくる浮いているポケモンやラムの実やカゴの実で欠伸ループを抜けてくるポケモンのため、そこに打ち合えるポケモンを採用することにした。
まず、初手に出しやすいポケモンで、ゲンガーを出しづらい場合の第2のメガシンカとなるガルーラを採用。また初手にカバルドンを出しづらいが、ガルーラよりもゲンガーの方が通りが良い場合に初手に出せるポケモンとしてバシャーモを採用した。
最後に、カバルドンの欠伸ステルスロック以外から展開する手段として、また所謂害悪と呼ばれる並びに見せかけることで攻撃性能を重視した化身ボルトロスを相手の思考から外す目的で両壁搭載のクレッフィを採用した。
【個別解説】
解説は採用順に記載。
■化身ボルトロス@カムラの実
悪戯心
10万ボルト/目覚めるパワー氷/悪巧み/身代わり
臆病 156-x-90-176-100-179
- H:4n
この構築の出発点であるカムラの実持ちの化身ボルトロス。カバルドンのステルスロック欠伸による起点作りから全抜きあるいは半壊を狙う。カムラの実により、自身よりSの高い相手に対しても自ら突破することが可能になる。
技構成は、カバルドンの欠伸との相性が良く、特性悪戯心によりカムラの実を能動的に発動させることも可能な身代わり、低火力に圧力をかけ崩しを狙える悪巧み、高火力で安定した打点の10万ボルトと電気無効に通りやすい目覚めるパワー氷。攻撃技が2つのみになることで、電気技+何かでできるだけ範囲を広げる必要があるが、身代わりとカムラの実によりガブリアスや霊獣ランドロスに対しかなり強気に動けるためこの2体へのダメージを重視して目覚めるパワー氷を採用した。
配分はゲンガーやガブリアスを意識してSは最速、身代わり3回でカムラの実を発動できるようHを4nにし、残りはカバルドンとの同時選出が出来ず定数ダメージを稼げない場合でも火力不足にならないようCに割いた。
一般的な電磁波ボルトロスとは動かし方が全く異なるが、自身より速い相手にも単体で勝てる点、ラストに残しても問題ないという点では使い勝手は予想以上に良く、基本的に考慮されない型のため通りも良かった。
砂起こし
腕白 215-133-159-x-117-68
- D: C177化身ボルトロスの命の珠目覚めるパワー氷2耐え(88~107)
初手に出して起点を作るためのカバルドン。定数ダメージによる削りで周りの火力補助をする役目もある。
採用理由から欠伸とステルスロックは確定、起点回避のための吹き飛ばし、削り性能を重視して地震。地震の枠はボルトロスやサザンドラ、ギャラドスといった浮いた挑発持ちを意識するなら岩石封じも選択肢ではあるが、今回はバシャーモが構築単位で重いため素早く処理できる地震を採用し、上記の浮いている挑発持ちがいる構築に対しては他のポケモンを初手に出して後発にカバルドンを置く選出パターンを用意することで対処するようにした。
持ち物は接触技メインの物理を対面から削れるゴツゴツメット。
初手に出した際に特殊相手にもある程度動ける必要があるためHDに厚めの配分。
■ゲンガー@ゲンガナイト
浮遊→影踏み
祟り目/ヘドロ爆弾/催眠術/身代わり
臆病 135-x-81-182-95-178 → 135-x-101-222-115-200
カバルドンの欠伸ステルスロックから展開できるメガシンカとして採用。
眠った相手への強力な打点となる祟り目、カバルドンが呼ぶ草タイプやボルトロスが打ち負けやすい特殊フェアリータイプへの打点となるヘドロ爆弾、カバルドンから展開した際にメガシンカしつつ安定択となる身代わり、祟り目との相性が良く厳しい相手にも勝てる可能性を作れる催眠術。
配分は展開後に相手を一掃するためにCSに振り切った。
肝っ玉→親子愛
秘密の力/不意打ち/噛み砕く/グロウパンチ
意地っ張り 181-159-101-x-102-142 → 181-192-121-x-122-152
- ダウンロード対策でB<D
カバルドンが初手に出しづらい場合や、ゲンガーの通りが悪い場合に出すメガシンカとして採用。対面的な選出をする場合の駒。
挑発持ちの中でボルトロスやファイアロー、ギャラドスなどはゴツゴツメットでガルーラに削りを入れに来ることを考慮して主力技には秘密の力を選択、サイクルを回せない構築のため先に崩しを狙えるグロウパンチ、グロウパンチとの相性が良く削れた状態からでも打点が持てる先制の不意打ち。最後の枠には、ゲンガーに対する引き先がいないため不意打ちと合わせてゲンガー相手に1対1を取れる可能性を作れる噛み砕くとした。
配分は準速以下のガルーラとのミラーで少しでも有利になる準速を確保、ダウンロード対策でB<Dとし、残りは崩し性能を重視して全てAに割いた。
■バシャーモ@命の珠
加速
飛び膝蹴り/フレアドライブ/目覚めるパワー氷/守る
寂しがり 155-187-81-133-90-132
- A:H172-B92化身ボルトロスをフレアドライブで確定1発(179~212)
- C:目覚めるパワー氷がH183-D106ガブリアスに151~182、H171-D110メガボーマンダに146~172
- D:C177化身ボルトロスの命の珠10万ボルト確定耐え(130~153)
カバルドンを初手に出しづらい場合でかつゲンガーを通していきたい場合に初手に出すための駒であり、またボーマンダ入り等に対する圧力でもある。
技構成はボルトロスへの安定打点となるフレアドライブ、ガルーラ等への打点であり連打可能な飛び膝蹴り、呼ぶボーマンダやガブリアスへの打点となる目覚めるパワー氷、加速を確実に発動させるための守る。
持ち物は、H172程の化身ボルトロスをフレアドライブで、無振りメガボーマンダや無振りガブリアスを目覚めるパワー氷+αで倒せるよう命の珠。
一般的な目覚めるパワー氷バシャーモは先制技に耐性を持たせるためにDに下降補正をかけることが多いが、この構築におけるバシャーモの最大の役割は、電磁波を受ける代わりに相手の化身ボルトロスを確実に落として裏のゲンガーが自由に動ける状況を作ることであるため、C177命の珠10万ボルトまで耐える寂しがり個体を採用。抜ける相手を増やすために準速、ボルトロスへの命の珠フレアドライブのダメージを意識してAにほぼ全振り。
■クレッフィ@光の粘土
悪戯心
イカサマ/電磁波/リフレクター/光の壁
図太い 164-x-157-x-108-95
カバルドンの欠伸ステルスロックからの展開ができない場合に壁を利用して強引に展開するために採用。
採用理由からリフレクターと光の壁は確定、相手のSを落とすことで後ろで展開しやすくなりゲンガーの祟り目との相性も良い電磁波、起点になるのを防ぎつつ削りを入れられるイカサマ。
配分はガルーラ等に対しても行動できるようにHBに全振り。
あまり選出しないため他のポケモンに変えるべきかもしれないが、冒頭でも触れた通りボルトロスの型を悟らせないという意味もある。
【選出】
冒頭で触れた通りこの構築の基本選出。ステルスロックで削りつつ欠伸で後ろの2体への展開を狙う。
浮いている挑発持ちやニンフィア等のカゴ持ち、拘り眼鏡を持った水ロトム等が初手に出されそうな場合の選出。相手の初手がカバルドンで起点作りができそうなポケモンの場合は即カバルドンに引くこともある。
初手に挑発持ちが来そうだがガルーラの通りが全体的に悪い場合の選出。ボーマンダ入りに対しては基本的にこの選出だが、その場合バシャーモは後発に置く。
明らかにカバルドンが仕事をできそうにない場合の選出。
クレッフィの壁を盾に積んだり催眠の試行回数を稼ぐ。壁を利用して無理矢理後出しをしたり積んだりする上クレッフィが隙を見せやすくあまり信用できる選出ではない。
クレッフィを絡めた選出を十分に煮詰め切れていないため他のパターンも探せばあるかもしれない。
【総括】
化身ボルトロスにカムラの実を持たせることで自ら突破を狙う動きができ立ち回りの選択肢が増えると考えてそこから組んだ構築。特に電気か氷の通りが良い相手にはボルトロスを残しつつ周りで削るという選択が取れるのは大きかった。悪巧みを積んで一体倒し、拘りスカーフを持ったガブリアスや霊獣ランドロスに対し悪戯心身代わりでカムラの実を発動させて突破するという動きは何度も取った。
構築全体で見ても、基本的にサイクルを回すことなくどれかを捨て気味に動かせるため、選出段階で対戦の流れをイメージしやすく作業的に立ち回ることができた。
課題としては、マンムーや水の通りが良いためこれらに対し選出を確実に合わせなければいけないこと、ボルトロスが電磁波による誤魔化しをできないためバシャーモやリザードン、数は少ないが拘りスカーフシャンデラといったところがかなり厳しいことなど。
またラムの実を持ったマンムーや剣の舞搭載の霊獣ランドロス等が一定数おり、環境的にカバルドンが動きづらいと感じることもあった。
構築の解説は以上です。
【戦績】
・第32回シングル厨のつどいオフ:1次予選1位(7勝2敗)、2次予選2位(3勝2敗)、決勝トーナメント1回戦敗退(ベスト24)
・第14回キツネの社mf:予選スイスドロー4勝5敗
最後になりましたが、オフの運営、スタッフ、参加者の皆様お疲れさまでした。
【参考記事】
Advance Pro: 【シングル】シーズン12使用構築集
【第6回関西シングルFesta 第13回北大阪オフ使用構築】カバメガ展開構築 - ステロと吠えるを同時に持てるポケモンは強い