【7thGS】Atelier Online 2nd使用構築

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 【実数値】

ゲンガー 158-x-81-159-96-178→158-x-101-199-116-200

ルンパッパ 155-81-90-156-121-122

カイオーガ 175-x-111-202-160-156

レックウザ 211-198-121-153-123-116→211-209-131-181-133-136

トゲキッス 191-x-158-141-139-101

ガオガエン 200-135-115-x-154-58

 

7世代GSルールの仲間大会「Atelier Online 2nd」で使用した構築。結果は17勝13敗で最終レート1533の43位と振るわなかったが、構築自体は自分の中で納得のいく形になったので一つの区切りとして公開。

大会詳細:

https://3ds.pokemon-gl.com/friendlycompetitions/usum/internet/FI-M6829-P136

 

【概要】

基本コンセプトは前回から変わらず、拘りスカーフカイオーガによる一掃を狙うこと。ただし前回はカイオーガを基本的に後発で想定していたのに対し、今回は初手からカイオーガ+ルンパッパで積極的に圧力をかけていく動きを基本の動きとして考えた。

また、前回の構築であまり活躍できなかったトゲデマルを、苦手だったイベルタルメガレックウザの処理を少しでも楽にする目的でトゲキッスに変更した。トゲキッス自体はこの指止まれによりカイオーガのHPを残すサポートをしたり、相手の追い風に対しこちらも追い風で対抗する等、上記2体を相手する以外にも仕事が出来そうだと考え採用に至った。

課題としては、ジオコントロールを積んだゼルネアスの処理を猫騙し+ゲンガーの黒い霧に頼っているため、猫騙しを無効化しながらゲンガーを行動させずに倒せる拘りスカーフカプ・テテフや追い風ルナアーラとの組み合わせが厳しい点、トゲキッスの採用により前回より多少楽にはなったがカイオーガレックウザとのミラーマッチが相変わらず厳しい点が挙げられる。

構築の大部分は前回と同じだが、主に選出における考え方が変わったためそこを中心に解説する。

 

【参考】前回の構築:

http://sub-pkmn.hatenablog.com/entry/2018/07/08/191605

 

【個別解説】

 

f:id:sub_pkmn:20180704193949p:plainカイオーガ@拘りスカーフ/雨降らし

潮吹き/根源の波動/熱湯/冷凍ビーム

臆病 175-x-111(4)-202(252)-160-156(252)

 

構築コンセプトの拘りスカーフカイオーガ。前回から構成に変更は無いが、今回は基本的に先発から出して積極的に潮吹きを撃っていくことを前提に構築を組んだ。

最大打点の潮吹きとHPが削れた状態から高火力が出せる根源の波動までは確定として、残りの2枠には絶対零度や寝言も検討した。絶対零度はラッキー系統への対策やどうしようもなくなった時にチャンスを残すために、寝言はモロバレルのキノコの胞子に後出しできるポケモンを用意した方が良いのではないかと考えた。しかし、初手で出てくるクロバットレックウザに対して冷凍ビーム+メガシンカレックウザの神速の集中で落とす動きをするために冷凍ビームは必要で、熱湯もワイドガードグラードンのような相手に撃つために必要と判断した。

配分もすぐ下に準速拘りスカーフカプ・テテフがいるため最速は切れず、耐久より火力が重要になると考え臆病CSのまま使用した。

 

f:id:sub_pkmn:20180704211552p:plainルンパッパ@ミズZ/すいすい

ハイドロポンプ/草結び/猫騙し/守る

控えめ 155-81-90-156(252)-121(4)-122(252)

 

前回は臆病個体だったものを控えめ個体に変更。理由は拘りスカーフカプ・テテフくらいまでなら控えめでも雨下で先制でき、逆に素早さ実数値がすいすい補正有りの準速~最速の間にいるポケモンは少なくそれならば考え少しでも火力を伸ばす方が良いと考えCに補正をかけた。

技構成については、前回変更し忘れでエナジーボールだった部分を草結びにした以外はそのまま。Z技のベースとなり最大打点のハイドロポンプ、構築内で処理速度が遅いカイオーガへの打点や体重の重い禁止伝説全般への安定打点となる草結び、カイオーガのサポートになる猫騙しの3つは確定。最後の守るは冷凍ビームへの変更も検討したが、今回はカイオーガを初手に出すことが多い関係上、拘り解除のためにダメージを受けたカイオーガを一度下げて出しなおす場面が多く、その際に消耗を抑えるために必要と考えた。

 

f:id:sub_pkmn:20180704203822p:plainレックウザ@突撃チョッキ/エアロック→デルタストリーム

ガリョウテンセイ/神速/滝登り/オーバーヒート

意地っ張り 211(244)-198(56)-121(84)-153-123(100)-116(4)→211-209-131-181-133-136

 

前回から変更点は無し。ただし選出・立ち回りに関しては、初手に出てくるレックウザクロバットに対してカイオーガの項で書いたようにメガシンカ前神速+冷凍ビームの集中で落としに行く場合があり、グラードン入り以外にも選出することが多くなった。

ゲンシカイキではないカイオーガゲンシグラードンの天候を奪い返すことができないことから、相手のグラードンを倒すまでレックウザは絶対に倒されてはいけないため、突撃チョッキを持たせた上で配分も可能な限り耐久に回している。

技構成も変わらず、メガシンカして数値の底上げをするためのガリョウテンセイ、上記の立ち回りをするための神速、構築全体でナットレイに対し意図的に薄くすることで誘って倒すためのオーバーヒート、グラードンランドロスガオガエン等に対し耐久を下げずに削りたい場合の滝登り。

 

f:id:sub_pkmn:20180722042438p:plainトゲキッス@ソクノの実/強運

マジカルシャイン/この指止まれ/追い風/守る

図太い 191(244)-x-158(228)-141(4)-139(28)-101(4)

 

前回は主にカプ・コケコ等への対策としてトゲデマルを採用していたが、トゲデマルは相手がカプ・コケコを選出しなかった場合にこの構築では十分な仕事が出来ず、そもそもカプ・コケコはカイオーガが先手を取って倒せるため選出段階で見える対策を仕込むより誘って倒す方が良いと考え、トゲデマルを別のポケモンに変更することにした。変更前の課題として、構築全体でイベルタルの不意打ちに耐性が無いこと、レックウザの処理スピードが遅いことが挙げられた。特に前者に関しては軸であるカイオーガのHPを素早さに関係なく一気に削られるため、不意打ち以外を選択された場合にも備え悪タイプに耐性がありこの指止まれを使えるポケモンが必要だった。トゲキッスの他にはピッピ、ルカリオが候補だったが、この2体はもう一つの課題であるメガレックウザに強くなく、ピッピは叩き落とす+何かで処理されやすいと考え、素の状態で耐久力がありフェアリー打点があるトゲキッスを採用することにした。

技構成は、採用理由からマジカルシャインとこの指止まれ、相手の追い風に対抗するための追い風、イベルタルレックウザを処理するまではできるだけ長く居座ってほしいため守る。

持ち物は、半分回復木の実かフェアリーZ、半減実のいずれかが候補だったが、誘って倒せるとは言えカプ・コケコに全く行動させないことは難しいと考え保険の意味でソクノの実を持たせた。

配分は、物理耐久がA255メガレックウザの拘り鉢巻ガリョウテンセイ高乱数耐え、特殊耐久がC147カプ・コケコのフィールドZ雷をソクノの実込みで高乱数耐え、素早さを追い風下で最速130族抜き。トリックルームの対策として素早さを最遅90族-1くらいまで落とし、アンコールを採用する案もあったが、上記4つの技をどれも切れないと判断し、追い風が少しでも有効に働くよう素早さは下げなかった。

特性は攻撃技がマジカルシャインのみの関係で通常特性はどちらも効果が無いため、マジカルシャインレックウザイベルタルを大きく削れる可能性のある強運。

 

f:id:sub_pkmn:20180704201602p:plainガオガエン@フィラの実/威嚇

猫騙し/叩き落とす/とんぼ返り/守る

生意気 200(236)-135-115(36)-x-154(236)-58

 

前回から変更は無し。前回は先発で出して後攻とんぼ返りにより有利対面を作る動きを狙っていたため初手の猫騙しの打ち合いに弱い点が気になったが、今回は後発に置いてカイオーガの交代先にすることが多いため、猫騙しの打ち合いはそこまで意識する必要はないと判断し耐久を伸ばすことができ後攻とんぼ返りがしやすくなる最遅個体をそのまま採用。

技構成は、隣を動かしやすくするための猫騙し、後攻で動いて有利対面を作るためのとんぼ返り、猫騙しと合わせてトリックルーム等のターンを稼ぐための守るまでは確定、はたき落とすについても、今回はサポートとしての動きが前回より多くなると考え相手の拘りスカーフ等を無力化できるようそのまま採用した。

 

f:id:sub_pkmn:20180704195752p:plainゲンガー@ゲンガナイト/呪われボディ→影踏み

シャドーボール/ヘドロ爆弾/黒い霧/守る

臆病 158(188)-x-81(4)-159(68)-96(4)-178(252)→158-x-101-199-116-200

 

ゲンガーも前回から変更は無し。影踏みを利用して有利対面を作りカイオーガを通していく動きもあるが、今回はどちらかと言えばゼルネアス対策としての採用となっている。

ゼルネアス入りには初手から出して圧力をかけ、ジオコントロールを積まれたら猫騙しを絡めながら黒い霧で能力リセットを狙う。

このゲンガーの枠は、メガシンカ枠を使わずにゼルネアス対策ができるよう、ジオコントロール後のゼルネアスの攻撃を耐えることができるポケモンにレッドカードを持たせる案もあった。しかし、ジオコントロールを積んでこないゼルネアスに対し有効な動きが出来ないと考え、立ち回りがシビアになるものの猫騙しを絡めれば最低限の汎用性を維持しつつ対策ができるゲンガーに落ち着いた。

技構成は、採用理由からゼルネアスへの打点となるヘドロ爆弾と積みをリセットする黒い霧、ヘドロ爆弾が効かない鋼やゴーストへの打点となるシャドーボール、長く居座るための守ると前回から変わらず。

配分も最速を維持しつつある程度の耐久を確保できる前回の配分そのまま。